1月17日 (金)、外国語学部日本語・日本語教育学科専門科目「異文化接触論」で、世界中を旅で巡り旅をテーマに著述を続けられている清原真里氏をお迎えし、これまでのさまざまな国での異文化体験などについて語っていただきました。

自らを「トラベルアクティビスト」と呼ぶ清原氏は、外資系大手金融機関で勤務のあと、子育てが一段落した頃からさまざまな場所に旅をするようになり、紀行文をメディアに寄せるなど旅が生活の大きな柱となったそうです。
これまで60ヶ国以上を訪れているという清原氏ですが、自身の旅の経験の中で全く違う価値観と遭遇した例として挙げたのが、アメリカペンシルバニア州でのアーミッシュの人々との出会いでした。
アメリカ建国当時の生活様式を保ったまま暮らしているという当地の人々の様子を自分の目で確かめるべく、わずかな情報を頼りに人づてにルートを探った末に、実際にアーミッシュの人々が映画で見た通りに普段は馬車で移動し科学技術から離れた質素な生活を貫く光景に触れることができた時の驚きを熱く語ってくださいました。
この他、ルーマニア、ウズベキスタン、ジョージア、ラトビア、ラオス、南米などへの往訪時の体験や、それぞれの国や地域内での文化の多様性のお話がありました。そこで体験した文化の違いに加え、各地で漫画をはじめとする日本文化の人気の高さに驚かれることが多かったそうです。
過去2年では南極と北極に行かれるなど、精力的に世界を駆け回る清原氏は、異なる文化に興味を持ち、自ら異郷に足を運んで時間のある学生の時にしか出来ない経験をして欲しい、また失敗を怖れずいろいろなことに挑戦してほしいと学生たちに訴えていました。
講義後は学生から質問が相次ぎ、清原氏のお話に刺激を受けた人が多くいたようでした。