保健医療学部作業療法学科では3年生を中心に、2022年度より「専門コースゼミ」を開講しています。これらのゼミでは、学生に人のウェルビーイング(健康と幸福)や作業療法の視点を、さまざまな体験を通して深めてもらうというねらいがあります。
スタディチャレンジコース
11月25日(金)に「専門コースゼミ」の1つである「スタディチャレンジコース」で、 「筋模型の作成」を行いました。
作業療法士は身体と心のリハビリテーションの専門職種です。そのため、身体の構造について理解し、病気によって引き起こされる障害から、どの筋の働きが弱いのか、関節が動かないことなどを理解しなければなりません。
そのため、1年次では1年間かけて「解剖学」と「解剖学実習」の科目を通じて、身体の理解を深めます。
今回のゼミは解剖学の担当である前島徹教授が行い、学生たちはこれまでの知識と資料を参考にしながら上半身の筋模型の作成を行いました。
前島教授の説明と資料で本日の課題となる筋の名前や部位、骨や関節とのつながりを確認した後、各グループで骨格標本(骨だけの模型)にテープやフィルムを張り付けていき、完成を目指します。
説明を聞く中で、自分の身体を触って筋の付着する場所や働き方を確認したり、資料を基に関節とのつながり方を細かくチェックします。 また、大胸筋などの大きな筋は型紙をもとにフィルムに書き起こして作成し、骨格標本につけていきます。
さすがは3年生、これまでの学習の成果を発揮しつつ、的確にテープやフィルムを取り付けていきます。 1月からの実習では患者さんに触れる機会もあり、また国家試験の科目の1つである解剖学の復習として、とても有意義な時間となりました。
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筋の場所を資料で確認 -
細かな筋はテープで表現
始まりと終わりの場所も入念にチェック -
大きな筋を模すフィルムは、型紙を使って作成