保健医療学部理学療法学科 秋月千典専任講師が執筆した論文が国際誌「Experimental Gerontology」(IF=4.3)に掲載されました。研究の概要は以下の通りです。
高齢者の転倒予防において、バランス練習は有効な手段とされていますが、高齢者のバランス能力には個人差が大きく、練習の難易度をどのように調整すべきかは明らかになっていませんでした。本研究では、地域在住の高齢者40名を対象に、バランス練習の難易度と練習効果(運動学習)の関係を検討しました。その結果、課題が個人にとって「易しすぎる」または「難しすぎる」場合には、練習効果が十分に得られないことが明らかになりました。
本研究により、個々の能力に応じてバランス練習の難易度を適切に調整することで、より効果的な転倒予防につながることが示唆されました。
- 論 文 名 :『Task difficulty modulates motor learning benefits of balance exercises in community-dwelling older adults』
- 筆 者:Kazunori Akizuki, Kosuke Takeuchi, Kazuto Yamaguchi, Ryohei Yamamoto, Wataru Nakano, Jun Yabuki
- 掲 載 誌 :Experimental Gerontology
- 出版年月:2025年6月