保健医療学部理学療法学科の田中亮造専任講師が執筆した論文が、日本めまい平衡医学会の学会誌「Equilibrium Research」に掲載されました。論文の概要は以下の通りです。
これまでの前庭リハビリテーションの有効性は、めまい症状や歩行能力の評価指標における点数の群間差(p値)を用いて示されていました。
本研究では、患者が理解しやすいアウトカム指標を用いて、前庭リハビリテーションの介入効果を明らかにすることを目的としました。
前庭リハビリテーション介入の結果、めまいによる日常生活の支障度が重度レベルの50.0%が中等度に、中等度レベルの42.9%が軽度に改善し、転倒高リスクと判断された症例の60.0%~83.3%が転倒リスクのカットオフ値を上回ったことが明らかとなりました。
このように、めまいによる日常生活の支障度レベルがどの程度改善されたかや、転倒予防効果が高いことを具体的な数値で示すことで、これまでの平均値の変化や統計学的有意性を提示するよりも、患者自身が前庭リハビリテーションの効果を容易に理解できるようになることが期待されます。
- 論 文 名 :『慢性期の一側前庭機能障害における前庭リハビリテーションの臨床的効果:改善率と転倒リスク低減に注目して』
- 筆 者:田中亮造、角田玲子、加茂智彦、荻原啓文、加藤巧、浅見正人、伏木宏彰
- 掲 載 誌 :Equilibrium Research
- 出版年月:2025年12月
論文URL(J-STAGE)

