人間学部児童教育学科の田尻信壹教授が執筆した『探究的歴史授業の構図-理論・方法・臨床からのアプローチ-』(全335ページ)が、目白大学2021年度特別研究費(学術書刊行のための経費助成)を受け刊行されました。
本書は、小学校歴史、中学校歴史的分野、高校地理歴史科歴史系科目を対象にして〈学びとカリキュラム〉の観点から歴史授業の視座と構造を包括的に考察しています。本学、新宿・岩槻図書館で貸し出しや閲覧することができますので、ご覧下さい。
本書は、第Ⅰ部「理論からのアプローチ」(理論編)、第Ⅱ部「方法からのアプローチ」(方法編)、第Ⅲ部「臨床からのアプローチ」(授業編)の三部から構成されています。
そこでは、改訂学習指導要領(小・中学校2017年告示、高校・特別支援学校2018年告示)で提案された、コンピテンシー(第Ⅰ部)、探究(第Ⅱ部)、アクティブ・ラーニング(第Ⅲ部)を鍵概念として検討することで、21世紀社会に対応した歴史授業の理論と実践の往還的研究を行っています。
そして、歴史授業の課題としてこれまで指摘されてきた知識蓄積・知識再生型授業の見直しと、知識創造・知識更新に基づく〈探究〉型授業の構想を提案しています。
『探究的歴史授業の構図
-理論・方法・臨床からのアプローチ-』
著 者:田尻信壹
発 行:三恵社
発行年月:2022年2月