
10月11日(水)、人間学部児童教育学科発展科目「世界音楽の鑑賞と表現」にて、馬頭琴とホーミー(のどうた=アジア北部に伝わる、1人で2つの声を同時に発生させる伝統的な歌唱法)の演奏家でもある嵯峨治彦氏をゲストとしてお招きしました。
嵯峨氏は、北海道を拠点に「のどうたの会」を主宰されており、これまでも松任谷由実さんや太鼓芸能集団 鼓童、細野晴臣さんなどとの共演や、映画音楽やダンス、舞台などとのコラボレーションなど、ジャンルを超えて活躍されている日本を代表する馬頭琴奏者です。
この日は、馬頭琴の演奏とともに、日本ではあまり知られていないモンゴルの伝説「ジョノン・ハル(翼を持った駿馬)」についてうかがったり、全員でホーミーに挑戦したり、アイヌの輪唱ウコウクに挑戦するなど、参加型の授業で、学生たちも普段なじみのない音楽に、いつの間にか興味津々で聞き入り、声を出して楽しみました。
何でも簡単にインターネット検索で情報を得られる時代ですが、やはり本物を生で聴くことは何物にも代え難い経験です。また、嵯峨氏のこれまでの音楽との出会いをめぐるお話をうかがい、CMソングもポップスも日本の音楽も海外の音楽も、どのジャンルの音楽にも分け隔てなくフラットに接し、かつリスペクトをされている姿は、これから教員になっていろいろな生徒と接するであろう学生たちにも、大切なことを伝えてくださいました。児童教育学科の発展科目である「世界音楽の鑑賞と表現」は、これからも学生たちに日本と世界の多様な文化に学ぶ機会を作ってまいります。
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馬頭琴の音色や演奏法、ホーミーの不思議な魅力を体感 -
たくさんの楽器を持ってきてくださいました -
ホーミーに挑戦!自分の声に耳を傾けます