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講義を受ける参加者と学生
8月20日(水)に、目白大学さいたま岩槻キャンパス周辺にお住まいの方々を対象に「健康づくり教室」を開催しました。
この教室は、研究・教育機関である大学の役割として、地域の皆さんに健康に関する知識を発信し、また、ボランティアとして参加した学生たちが、地域の方々との交流を通して健康増進のための働きを学ぶことを目的として実施したものです。
今回は、2つの講座と1つの体験ブースを設け、5名の方にご参加いただきました。
講座1:
食生活を見直すための第1歩
~買い物をしている時、あなたは何を気にしていますか?~

食事は人生の楽しみの1つ!ですが、健康を保つためには制限が必要になることもあります。
そこで、今回の「食生活を見直すための第1歩」では、日ごろの塩分摂取量について考えてみました。普段の食事のメニューを思い浮かべながら、買い物をするように、フードモデル(食品サンプル)を選び、塩分の計算をしました。
カロリーを気にする方が多いと思いますが、塩分は想像以上にどの食品にも含まれており、特に調味料に含まれる塩分量には、参加者の方も驚かれていました。
参加者、学生、教員で、普段の食事で気になっていたことなど意見交換しながら進行しました。
「たまにこうして振り返ることが大事!」参加者同士で話し合い、和やかな雰囲気で楽しい時間を過ごしました。
講座2:回想法を体験しよう

回想法の講座では、まず回想法についてのミニ講座を行ったあとに、60年ほど前の岩槻駅周辺や当時そこで暮らす人々の生活を集めた写真集を見ながら昔を振り返りました。参加者、教員、学生で、子どもの頃に遊んだ経験を語り合いました。
ゴム段や凧揚げ、コマ回しなど懐かしい遊びが話題に上がり、学生たち同じ遊びをしていたことから、世代を超えた交流の場となりました。学生からは一輪車に乗って遊んだ経験や、学校帰りに友だちとじゃんけんをしながら帰った思い出なども語られました。それぞれが懐かしい遊びや家族との思い出を話す中で、世代が違っても遊びの内容・楽しさは変わらないことを実感し、みんな笑顔で温かな気持ちになっていました。参加者からは「来てよかった」との声も聞かれました。

体験ブース:ぼうさい教室
感染予防のための手洗いに取り組んでいます 新聞紙で紙スリッパを作成している様子
防災時の感染予防のため、参加者には日ごろの手洗いを見直してもらい、キッチンペーパーと輪ゴムを使った「マスク作り」を体験してもらいました。
手洗い体験では、専用のローションを手に塗り、ブラックライトで照らして洗い残しを確認しました。汚れが目に見えることで、参加者は普段より念入りに洗っていました。「ちゃっと洗わない」と話されており、手洗いの大切さを再認識されたようです。
また、新聞紙で作る「スリッパ」や「お皿」作りも体験しました。スリッパの紙の厚さや歩いたときの感触を確かめながら作成し、参加者と教員で「お皿」の新しい使い方についても話し合いました。舟やコップの形にして、食事以外にも使えるのではないかというアイデアが出され、具体的には排泄時やうがい(含嗽)時の容器としても使えるのでは、という意見がありました。また、ある参加者からは「食事の時のゴミ箱にも使える」との声もありました。
こうした体験を通じて、普段から防災について考えるきっかけになったようです。
今後も地域の方々に向けて健康増進のための知識や防災の重要性を発信したいと思います。
※この地域連携事業は看護学部看護学科の藤木眞由美准教授、鈴木友子助教、齋藤奈美専任講師、渡邉光代専任講師、栗原淳子助教が担当しています。