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小原氏の説明をメモするゼミ生

社会学部地域社会学科<地域・ひとづくりコース>の山口晋ゼミでは、5月26日(日)に2年次のゼミ科目「地域社会学応用演習Ⅰ」の一環として千葉県千葉市から習志野市津田沼までの旧千葉街道を歩く巡検(日帰りフィールドワーク)を実施しました。
山口ゼミでは昨年度もこのような巡検を実施しており、春学期は旧甲州街道の府中市から調布市までの旧宿場町のまちなみを、秋学期は旧日光街道の茨城県古河市から埼玉県幸手市の旧城下町や宿場町のまちなみを巡検してきました。
今回の巡検の目的は、旧街道筋に残る古いまちなみや建築物の保存・活用について現地で観察し、お話を伺うことですが、最も印象に残ったのが、千葉市稲毛区にある国登録有形文化財の旧神谷傳兵衛稲毛別荘でした。
現地では千葉市教育振興財団の小原安夫氏に、室内の意匠について大変詳細なご説明をいただきました。
かつてはこの別荘の前まで東京湾があり、それを見下ろした海食崖の上にこの西洋建築の別荘が残っています。
ゼミ生たちは、新旧地形図を表示することができる「今昔マップ」などを使いながら、別荘の位置や旧千葉街道のまちなみについて改めて確認をしていました。
こういった現場でさまざまな方からお話を伺ったり、質問をさせていただいたり、地形図を用いてその地域の特性を把握したりしてフィールドワークの技量などを学んでいくことで、より本格的な調査ができるようになることを期待したいと思います。