社会学部

地域社会学科

Department of Community Studies 新宿キャンパス

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地域社会学科<地域・ひとづくりコース>「専門とキャリアA」授業レポート:アスクル株式会社のエシカルe-コマースの取組について

  • 御調氏の講義
  • 授業の様子

社会学部地域社会学科<地域・ひとづくりコース>の必修科目「専門とキャリアA」は、コースの専門的学びをベースに、自己分析・社会理解・業界研究を通して、自分の生き方と職業選択をデザインする授業です。
特に「社会課題とビジネス」と銘打った連続講座では、「課題のあるところにビジネスがある。ビジネスとは社会課題を解決する営みである。」とのコンセプトのもと、実際にビジネスの現場で活躍されている企業の方々をゲストにお招きして「現場」のお話を伺っています。

今回は、6月3日(火)、アスクル株式会社お客様相談室シニアマネージャーの御調一良氏より、「エシカルe-コマースと消費者志向経営に向けての対応」というテーマでご講義いただきました。

授業では、まずアスクルの2大事業として、事業所向け通販事業(BtoB)と個人向けインターンネット通販事業(BtoC)についてご説明いただきました。
このうちBtoB事業では、とくに中小事業所向けに流通構造をシンプルに低コストでサービスを提供し、一方、BtoC事業では、LOHACOとして高付加価値商品を充実させ市場を拡大しているとのこと。つぎに目指すサービス像として「エシカルe-コマース」を掲げ、1 box for 2 trees植林活動、トレードオンの商品開発、アスクル商品環境スコア、2030年CO2ゼロチャレンジなど、社会利益を追求するサステナブル・ハブの取組が紹介されました。
さらにお客様対応に関して「消費者志向経営」に向けて、お客様の声を生かし、お客様の声を基にした商品開発の事例をご紹介いただき、また「お客様相談室」について、苦情の情報共有と再発防止の一環として原因解明を定着化させることを徹底しているとのこと。最後に、サーキュラーエコノミーと海洋プラスチックごみ対策のためのTSUSHIMA✕ASKUL projectの動画を視聴して、サステナブルな社会課題解決の取組に感心しました。

本日は、御調氏のとても楽しく闊達な講義の中で、アスクルのビジネス(社会課題への取組)における、そのサービス像としての「エシカルe-コマース」とお客様対応に関する「消費者志向経営」から多くのことを学ぶことができました。なかでも日本の企業のほとんどは中小企業であり、その事業のほとんどが「BtoB」事業であるという事実、そしてそこにこそ大いなるビジネスチャンス(課題の解決)があることに改めて気づけたことなど、<地域・ひとづくりコース>の学びに直結する大変興味深い内容で、とても勉強になりました。

学生からは以下のような感想も寄せられました。

<学生の声>

・アスクルの企業体制は、BtoBとBtoCをメインに事業を行っており、それぞれのニーズに応じた柔軟なサービス提供を行っている点が印象的だった。特に、法人向けに効率的な物流システムを、個人向けに細やかなサービスを展開する姿勢から、顧客の立場に立った企業経営を実践していることが分かった。

・文房具や日用品から食品や機械部品なども売っていて、商品の幅が広いと思った。また、通販サイトを見たとき安さに驚いた。アクスルならではの、効率的な流通システムにより、他の企業との差別化を図り、また、巨大なマーケットである中小企業をターゲットにする経営方針を理解することができた。

・お客様からの声を経営や改善に反映しているというお話が印象的だった。クレームも単なる「苦情」ではなく「改善のヒント」として大切にされている点に、企業としての真摯な姿勢を感じた。お客様第一の考えをもつことが、信頼につながり、長く選ばれる企業になるために重要であると改めて学んだ。


11 住み続けられるまちづくりを 12 つくる責任 つかう責任 13 気候変動に具体的な対策を 14 海の豊かさを守ろう 15 陸の豊かさも守ろう 17 パートナーシップで目標を達成しよう SDGs

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