保健医療学部

作業療法学科

Department of Occupational Therapy さいたま岩槻キャンパス

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作業療法学科の廣瀬里穂助教が「日本作業療法学会」に参加、発表をしました

  • 発表で使用したポスターの一部

9月25日(金)~10月25日(日)までWeb開催されていた「日本作業療法学会」に、保健医療学部作業療法学科の廣瀬里穂助教が参加、発表しました。

<以下、廣瀬助教より>
本研究「急性期病院から在宅復帰した経度脳血管障害患者の生活行為の不自由感と関連要因」は、臨床で働いていた時に感じていた疑問に関するものです。急性期病院では主に脳血管障害の患者を担当していました。患者の多くは、比較的軽症で自宅復帰することが多いですが、再び発症し再入院してくることもあります。その際に自宅での生活を伺ったときに、不自由さがあったことを初めて知りました。その中で、作業療法士としてどのような支援ができるかを考え、調査を始めました。
14名の患者に調査を行い、そのほとんどは、急性期病院より自宅復帰した方ですが、症状は軽症でも手指の作業や外出の活動で不自由さを感じている結果となりました。 急性期病院より自宅復帰に向けた重要なポイントとして、入院中よりADL(日常的生活動作)・IADL(手段的日常生活動作)だけではなく、手指の筋力や操作を要する活動や、活動時の姿勢を評価する必要があります。
また、自宅復帰後の生活空間の狭小化を防ぎ、外出に関わる支援体制を整えること、医療者に相談できる環境など切れ目のない支援やサービスを提案する必要があると考えます。
初のオンライン学会でポスター発表でしたので、参加している方と直接コンタクトをとることは出来ませんでしたが、オンライン上で質疑応答を行うことができました。本来だと3日間という短い期間での開催ですが、今回は1か月開催となり、他の作業療法士の方々の発表を観る機会に恵まれ、有意義な期間となりました。

引き続き、病院との地域連携の方法や作業療法の役割について研究し、有効な支援に繋がればと考えています。また、将来同じ道を目指す学生たちにも、積極的に伝えていきたいと思います。