保健医療学部

作業療法学科

Department of Occupational Therapy さいたま岩槻キャンパス

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遠隔授業|オンデマンド型・同時双方型

作業療法学科「高齢期作業療法学演習」
担当:野村 健太専任講師、會田 玉美教授

  • 動画の1コマ
    学生が作成した、検査を紹介する動画の1コマ
  • レポートの一部
    学生が家族に実技を行った後のレポートの一部

<授業の概要>

作業療法学科3年次生の必修科目の一つで、以下の3つの学習目標を掲げています。

  1. 体験・演習・グループワークを通して高齢者に対する知識と理解を深める。
  2. 高齢期作業療法の評価・具体的治療を実施できる。
  3. 高齢期作業療法のプロセスを理解し、治療の実施を計画できる。

<遠隔授業について>

  • 會田教授
    會田 玉美教授
  • 野村専任講師
    野村 健太専任講師

本授業では、例年行っている問題基盤型学習を遠隔でどのように行うかが課題でした。主に3つのポイントを紹介します。

  1. ご家族・近親者に実技を行い、レポートを作成
    遠隔授業の大きな問題点は、学生同士の実技練習ができないことでした。そこで、危険性の少ない実技を動画にて学習した後、学生が、なるべく年上のご家族・近親者に対して実技を行う方法を試みました。さらに、「難しかったこと・困ったこと」とその場面の写真付きのレポートを作成してもらい、後日個別にフィードバックを行いました。また、「実施時の相手の様子」もレポートに記載してもらうことで、相手の様子をよく観察するように工夫しました。

  2. 学生が動画を作成し発表
    本授業では例年、教員が選んだ複数の検査・測定方法の中から選択したものについて、少人数のグループでその実施方法を調べ、ほかの学生の前で、説明と実演を行う回があります。Zoomによる発表では、実演が滞ったり、発表者が誰か不明確になったりする可能性が予想されました。そこで、グループごとにZoomのレコーディング機能を使って発表用動画を作成してもらい、その動画を授業時に流す方法にしました。

  3. 遠隔での「知識構成型ジグソー法」
    ディスカッションを通じて自らの知識を深める「知識構成型ジグソー法」を例年実施しています。具体的には、「高齢者を支援する作業療法士として、どのような能力が最も大切だと思うか?」という問いに対する学生の記述が、その問いに関連する複数のテーマについてのディスカッション前後でどのように変化するか、を授業で経験します。本年度はZoomのブレイクアウトルーム機能を使って行ったところ、対面と遜色なく実施することができました。

<学生の声>

  • 演習の科目を遠隔授業で行うことに不安があったが、対面授業と同じようにしっかり学べたと思う。
  • 写真入りの実技のレポートに対し先生方が助言してくださり、理解が深まった。
  • 授業動画を見たいときにいつでも繰り返し見ることができた。
  • レポートを作成することで、自分の理解度が明確になった。
  • 実技のポイントを何度も視聴でき、復習しやすかった。
  • オンラインでも、みんなで話し合って考えるグループワークができた。

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