保健医療学部

言語聴覚学科

Department of Speech, Language and Hearing Therapy さいたま岩槻キャンパス

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言語聴覚学科1年生が「言語聴覚療法基礎演習」で当事者とご家族からお話を伺いました

  • 授業後の記念撮影はみんな笑顔
  • 当事者とご家族のお話を真剣に聴いています

6月5日(木)、保健医療学部言語聴覚学科の1年生が「言語聴覚療法基礎演習」の授業で、当事者やご家族からオンラインと対面でお話を伺いました。

オンラインには3名の方が参加してくださいました。
1人目は、言語発達に遅れがあったお子さんのお母さまです。お子さんの言語が大きく発達したことに加え、ご自身も言語聴覚士と関わる中で、子どもの得意なことに目を向けられるようになったことや、言語聴覚士との対話によって気持ちが楽になったことなどを語ってくださいました。
2人目は、20代で高度難聴のある方です。これまでの道のりはご本人とご両親にとって決して楽なものではなかったそうですが、言語聴覚士の支えがあったおかげで音声言語を身につけ、ここまで来ることができたと話してくださいました。現在は、ご自身の経験を生かして特別支援学校の先生として働いているそうです。
3人目は、全身の筋力が低下し、嚥下障害(飲み込みの障害)や構音障害(発音の障害)を発症された女性です。言語聴覚士とのリハビリテーションが心の支えになったことや、何気ない会話や少しの回復にも気づいて褒めてくれたことで前向きな気持ちになれたとお話しくださいました。

また、失語症当事者の池田博之と奥さまは名古屋から駆けつけ、対面でお話をしてくださいました。
池田氏は現在、会社の事業の一つとして講演活動を行っていますが、ここに至るまでには「戦友」である言語聴覚士の存在がとても大きかったと語ってくださいました。
学生に向けては、「失語症は千差万別だから、その人に合わせて対応してほしい」「失語症があると孤立してしまう、言語聴覚士の存在はとても大きい」と伝えてくださいました。ご家族からは、言語聴覚士のリハビリテーションを見学する中で、言葉が出るタイミングがわかったり、ヒントの出し方が勉強になったりしたことなど、言語聴覚士がご家族にとっても重要な存在であったことをお話しいただきました。

1年生のお礼状からは、当事者やご家族から貴重なお話を伺い、言語聴覚士への思いに触れたことで、言語聴覚士の必要性ややりがいを強く感じた様子が伝わってきました。
当事者とご家族の講師の皆さま、かけがえのない経験をさせていただき、本当にありがとうございました。