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当事者講師の方との会話の様子
言語聴覚学科では、臨床実践力を身につけるため演習形式の授業を行っています。今回は「臨床実習特講Ⅲ」の授業で、失語症のある当事者の方4名にご協力いただき、会話演習を実施しました。
学生にとって失語症のある当事者の方と会話するのは今回が初めてでした。
学生たちは、当事者の方により伝わりやすいように紙に文字や絵をかいて提示したり、当事者講師の方が言葉を思い出しにくいときは待ったり、推測力を働かせたり、それぞれがこれまで学んできたことを生かそうとしている様子が伝わってきました。
当事者の方も、スマートフォンの地図アプリを使用して場所を示したり、持参したメモ帳を見せながら伝えたりする場面もありました。このようなやりとりを通じて、座学のみでは得られない貴重な学びとなりました。
学生からは、「初めてで緊張したが楽しく会話ができた」「言葉が通じ合った瞬間がとてもうれしかった」「当事者の方も私たちに興味を持ってくれてうれしかった」といった感想が寄せられました。
当事者講師の皆さま、貴重なお時間をいただきありがとうございました。
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メモ帳を使い学生に説明をする当事者講師 -
緊張しながらも真剣にお話を聴きます