看護学部

看護学科

Department of Nursing さいたま岩槻キャンパス

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看護学科 2021年度「精神看護学実習」

新型コロナウイルス感染症の影響により医療機関の実習受け入れが困難となり、目白大学看護学部看護学科においても看護学生の病院実習の中止・短縮・変更が余儀なくされました。そのような状況の中での「精神看護学実習」の様子を紹介します。

病棟実習では、安全に配慮した環境や隔離・拘束の実際、退院に向けた支援を学びました。病棟に入れない場合には、臨床講義や訪問看護、デイケアで実習を行い、精神障害を持ちながら地域で生活する利用者への看護を学びました。家族との関係や食事などの生活上の問題を利用者の強みを生かして関わっている様子や、看護師の他に生活上必要な筋力の維持、向上に関わっている作業療法士や精神障がい者として利用者の相談に応じるピアスタッフなどの多職種連携の様子を学びました。

社会復帰施設実習では、主にB型就労支援施設を訪れ、利用者と一緒にパンの製造や物品の袋詰め作業等を行うことを通して、地域で暮らす精神障がい者が働くことについて、精神障がい者と社会とのつながりについて学びました。病院、社会復帰施設ともにスタッフが作り出していた温かく自主性を重んじる雰囲気の中で、患者さんや利用者の方が、学生に自分の病気や症状について挫折体験等を交えて誠実に話してくださり、学生はそれを熱心に傾聴し、自分たちができる援助を考え、取り組んでいました。

この他に訪問看護演習やSST(Social Skill Training:社会技能訓練)、認知行動療法、幻覚・妄想をかかえている精神障がい者とのコミュニケーション技法を遠隔実習に取り入れました。SSTでは学生が患者役になり、嫌な頼まれごとを断る練習から精神障がい者が感じるストレスや対処法をグループ学習から学びました。

「精神看護学実習」終了後、多くの学生が精神障がい者に対するイメージが変わり、精神障害を持つ方に対する理解や援助が深まった、と感想を語ってくれました。