心理学部心理カウンセリング学科の齋藤梓専任講師が、「望まない性交」を経験した当事者にその経験を語っていただき、その「語り」を分析し、性暴力被害の実態を明らかにした書籍を、オックスフォード大学や東京大学大学院、当事者と支援者の団体である一般社団法人Springの研究員らと共に執筆しました。
性暴力被害というと遠い世界のことに思えるかもしれません。今の社会で最も一般的な性暴力のイメージは「突然」「見知らぬ人に」「脅されて」被害に遭うという極めて狭いイメージです。しかし、実は「日常生活の中で」「身近な人から」「暴行も脅しもなく」起こる、とても日常的に発生している被害の一つです。
本書は、被害当事者の視点から「性暴力」とは何かを明らかにしており、性暴力被害の実態調査の少ない日本において画期的な書籍です。
性暴力被害の実際 被害はどのように起き、どう回復するのか
著 者:齋藤 梓(編著)、大竹裕子(編著)
発売年月:2020年6月
出 版 社:金剛出版