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新宿区の名匠と学生スタッフ
2月21日(金)~23日(日)に開催された落合・中井最大の地域イベント「染の小道」に、社会学部地域社会学科<地域・ひとづくりコース>の学生たちがボランティアスタッフとして参加しました。
「染の小道」は、妙正寺川に色とりどりの「反物」を架ける『川のギャラリー』と、商店街の軒先に作家の「のれん」を飾る『道のギャラリー』の2つの企画を柱に、ワークショップやデモンストレーション&トークショーなど通じて染色のわざを学ぶ『染のがっこう』など、地域の人々がつながり「染の街、落合・中井を盛り上げよう!」という企画です。今年で16回目を迎え、外国からの来街者も多く見かけられ、すっかりまちの風物詩となっています。
このイベントに地域社会学科<地域・ひとづくりコース>では、地域連携や社会貢献の一環として、また臨地研修のプログラムの一環として、学生たちがパンフレットの配布や反物の架け降ろし、インフォメーションでの案内、公式ガイドツアーのサポート、「染のがっこう」でのアシスタント、イベント本部での受付業務など、運営スタッフのお手伝いやサポーターとして活動しながら、まさに<地域・ひとづくりコース>の実践授業のように、地域活性化や地域交流のプロセスを現場で体験的に学びました。

今年の活動の特徴はコースの学生が1年生から4年生までいろいろな関わり方で参加できたこと。
3年生の谷田さんは3年連続のボランティア、染の小道実行委員会のメンバーとしてミーティングに参加し、反物の組み立て作業や川沿いの清掃も含めて、『道のギャラリー』と『川のギャラリー』の各種準備、ツアーのルートの下見など、そしてイベント当日にはインフォメーションでの販売や案内、公式ガイドツアーのガイドやサポート、公式インスタグラムからの情報発信など、多岐にわたってコア業務を担当しました。
2年生の小林さん、瀬戸口さん、黒岩さんは、インターン・ボランティアとして、やはり準備段階からミーティングに参加し、まち歩きをしたり、参加店舗に伺ったり、工房で染色体験をしたり、イベント当日には着物を着て、お客さまの案内や「染のがっこう」のお手伝いをしたり、年間を通じて何十時間もの活動を行いました。
1年生の巻島さんと目黒さんは、川のギャラリーの設営と撤収、インフォメーションの受付や本部のボランティア管理など、初めての参加でイベントを支えました。
そして4年生の庄司さんは4年連続の参加、沖田さんと磯部さんもリピーター参加で、川のギャラリーの設営・撤収やパンフレット配りなどで運営に関わりました。
学生たちの感想を一部紹介します。
<学生の声>
・染の小道に深く関わり、ウラのウラまで入り込んでいると、イベントが年々発展しているのを感じます。イベントだけでなく、落合・中井の街も発展し、携わっている人々も成長していると思います。この魅力を卒業論文のテーマとして言語化し形に残したいです。
・イベント当日に多くの来場者が楽しんでいる姿を目の当たりにし、準備の大変さだけでなくそれがカタチになったときの達成感や喜びを強く感じました。この活動を通じて、イベント運営の難しさややりがいを学ぶとともに、地域に根付く文化を知り、それを支える人々の努力に触れることができました。
・ボランティアに参加して、イベントを完成させるまでのプロセスが多くの人々の協力と地道な努力で成り立っていることを学びました。休憩時間にまちなかを回ったとき、準備期間に自分が担当した作業が実際に完成形として街を彩っている光景を見ることができてやりがいを感じた場面がありました。
・ボランティアに参加することで、染め物とその美しさについて知ることができました。多くの外国の方が日本の美や文化を認めて愛してくれていることを知りました。参加してみて地域イベントを立ち上げて運営していく大変さを肌で感じることができました。
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染の小道イベント本部にて -
インフォメーションにて -
公式ガイドツアーの様子 -
川のギャラリー -
川のギャラリーの撤収作業 -
強風の中の撤収作業