社会学部社会情報学科の「ファッションブランド・ケーススタディ」は、各業界で活躍する実務家をお招きし、ファッション産業の最前線についてお話しいただく講義型の授業です。
6月16日(月)第9回は、株式会社SHIBUYA109エンタテイメントより、SHIBUYA109総支配人の牛島渉氏にお越しいただきました。
渋谷のランドマークとして現在は国内外で認知度が高く、またファッションのみならず、文化の発信地として注目を集める同館の貴重なお話を伺う機会をいただきました。
学生からは次のような意見が寄せられました。
<学生の声>
・一番興味を持ったのは、ショッピングセンター(SC)の定義と、それを現代的に進化させているSHIBUYA109の取り組みです。SCは買い物だけをする場所ではなく、計画・開発・運営が一体となった地域密着型のコミュニティ施設であるという考え方に驚きました。特に、広告やイベントなどを通じてテナント同士が協力し、地域の活性化に貢献しているという点が印象的でした。
・興味・関心を持ったトピックスは、Limited POPUP BRIDGE.の話です。ファッションに特化した戦略的ポップアップスペースで、リアル店舗がなく、ECサイト限定で活躍しているD2Cブランドも対象となっているのが珍しいと感じました。ECサイトでしか取り扱っていないアイテムが、実際に手に取ることができ、本物を見て買えるというのは買い手にとって凄くプラスな印象になると思いました。
・ターゲット層である若者と触れ合うことを最重要事項として捉えているのは、若者と共に新たな価値や文化を作っていくという会社のビジョンに合っていると感じました。
・1979年に開業して以来、SHIBUYA109がどのように時代の変化に合わせて進化してきたのかを、売上グラフを通じて視覚的に確認できた点が特に印象深かったです。 各時代のトレンドと経済状況がブランド実績にそのまま反映されるという点で、ショッピングセンターは一つの社会的指標のように感じました。