社会学部の共通科目である「現代の社会2(フードブランド・ケーススタディ)」は、食品・製薬業界などの実務家をお招きし、自社のブランド戦略やマーケティング戦略についてお話しいただく授業です。
10月30日(木)の授業は、伊藤ハム米久ホールディングス株式会社 加工食品事業本部 事業戦略統括部 マーケティング部 デジタル・コミュニケーション室 塙平昇氏と、家庭用企画室 高嶺慎二氏をお招きし、ポークビッツのマーケティング戦略についてご講演いただきました。
当日は、ロングセラーブランドであるミニサイズ・ウインナー"ポークビッツ"の売上低迷期にブランドの価値を見直し、コミュニケーション戦略を変えることで売上をV字回復させたケースをご紹介いただきました。
講義後、学生からは以下のような感想が寄せられました。
<学生の声>
・お弁当に入っていた記憶のあるポークビッツが、危機的な状況から業績の回復にはさまざまな努力があったことを学びました。
・子どもがニコニコ食べる姿に幸福を感じる母親をターゲットにして従来の機能的価値から情緒的価値に変換しプロモーション戦略の改善を行ったというのが興味深かったです。
・ポークビッツのターゲットは「子どもの喜ぶ姿が自分の幸せになる親」ということが分かり、お弁当に入っているイメージが強かったのは多くの家庭で子どものことを考えたお弁当を作っていたからだと改めて感じることができました。
・CMが与える影響の大きさが分かりました。伝えたい商品の魅力をCMでしっかりと取り上げ、誰に向けている商品なのか分かりやすく伝えることが大切だと学びました。
・ポークビッツのケースを通して、売れ行きが悪くなったあとの行動が最も重要であることを学びました。

