保健医療学部

言語聴覚学科

Department of Speech, Language and Hearing Therapy さいたま岩槻キャンパス

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言語聴覚学科の3年生が失語症(のある)池田博之氏の『笑顔の授業』を受けました!

  • 講演後、池田氏と言語聴覚学科3年生で記念撮影!

7月25日(木)、保健医療学部言語聴覚学科の3年次専門教育科目「失語・高次脳機能障害学Ⅲ」で、東京海上日動 東海・北陸業務支援部担当次長 兼 人事企画部人権啓発・ダイバーシティ推進室参事の池田博之氏と奥様をお招きし、『笑顔の授業』と題した講義をしていただきました。
池田氏は、約3年半前に脳梗塞が原因で失語症となりました。失語症は、聴いて理解する・話す・読んで理解する・書く、の基本的な言語機能がすべて損傷をうける重大な後遺症です。コミュニケーションに支障が出るため、多くの人で発症後の復職が困難になっています。

池田氏は、約1年半前に復職を果たしましたが「最初はデスクに座っているだけ」で、「とてもつらい」日々が続きました。でも池田氏はあきらめず、人の話を理解したり話したりすることに困難があったにもかかわらず、「自分で仕事を探そう」と思い立ち、営業先へのあいさつ回りや同僚とのメール交換を始めました。最初は2行のメールを打つのに1時間もかかったそうです。

そうした中、昨年10月、池田氏は初めて大勢の人の前で自らの体験について講演をなさいました。これがきっかけとなって、会社側に「会社の内外で人権啓発などに取り組んでいきたい」と申し入れたそうです。そして今年4月、社内に「人事企画部人権啓発・ダイバーシティ推進室」が創られ、池田氏は会社の業務の一つとして講演活動を始めることとなりました。大学での講演は今回が初めてということでしたが、今回は奥様からのお話しも伺うことができました。学生からはたくさんの質問が出て、池田氏にも「とても楽しかった」とおっしゃっていただきました。

池田氏はご病気の前から、困難なことにぶつかったとき、何か方法があるはずだ、と決してあきらめない不屈の精神をお持ちでした。そして、その仕事に対する会社からの信頼は絶大でした。そんなお人柄だったから、そして「豊かで快適な社会生活と経済の発展に貢献する」という経営理念を実行される会社だったから、今回の復職、そしてプロジェクトができたのだと思います。

今回はご講演いただき、本当にありがとうございました。

  • アドリブやユーモアさを交えつつ、お話をしてくださいました
  • 学生からは次々と沢山の質問があがりました!
  • その質問にひとつひとつ丁寧に答えてくださいました