社会学部

社会情報学科

Department of Social Information 新宿キャンパス

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社会情報学科「フードブランド戦略論」授業レポート"巴裡 小川軒のマーケティング戦略"

食品業界の実務家をお招きし、具体的なマーケティング戦略やブランド戦略についてお話しいただく社会情報学科の「フードブランド戦略論」。
11月25日(木)の授業は、巴裡 小川軒 代表取締役社長の小川鑑征氏をお招きし「巴裡 小川軒のマーケティング戦略」をテーマにお話しいただきました。

贈り物などにも利用されるレイズン・ウィッチは、明治38年に新橋で洋食屋として創業した小川軒により生み出されました。今回の講師である小川鑑征氏は4代目の社長になります。現在も先代の教えである「材料8割、腕2割」を守り続け、高品質な食材を使用した菓子作りをしていることをご紹介いただきました。また、どのようにターゲット顧客を選定しているのかを、ポジショニングマップを用いて具体的に説明いただきました。学生たちにとっては、経営者はどのように企業のマーケティングを策定し、実行していくのかを学ぶ、貴重な機会となりました。

学生たちからは以下のような感想が寄せられました。

<学生からのコメント>

  • 小川軒の強みとして「歴史があるからこそ、その本質を変えずに美味しさを顧客に提供している」というお話がとても印象に残りました。
  • 顧客を選定するセグメンテーションの話が印象に残りました。年齢と価値観の2軸で示した表は、小川軒と競合の立ち位置が可視化されており、非常にわかりやすいものでした。セグメントの仕方として、こういった軸で考えるという方法は、新しい発見であり、今後もマーケティングを学ぶ上で参考になると感じました。
  • 洋菓子として、現代の流行りである"映え"よりも"本質"を突き詰めている姿勢が非常に印象に残りました。
  • 大企業と価格競争しないという部分が興味深かったです。やはり価格競争は厳しいので、大企業が参入しない隙間を見つけて商品を展開しているというのが印象的でした。
  • 長年売れ筋のブランドがある状況に安心せず「顧客がオーナーやブランドとともに歳をとる」ことに気づき、新たなポジショニングを考え、施策をしたことに大きな学びがありました。
  • 製品戦略として、あえて価格を安くせず、材料の品質を細かいところまでこだわることが、ブランドとしての希少性と品質を維持する際に重要な事だと学びました。