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Department of Social Information 新宿キャンパス

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社会情報学科「ファッションブランド・ケーススタディ」授業レポート "ナイガイのユニバーサルデザインと新たな挑戦"

ファッション業界の最前線で活躍されている実務家をお招きし、マーケティングやブランドの事業戦略をお話しいただく社会情報学科の「ファッションブランド・ケーススタディ」。
6月27日は株式会社ナイガイ(技術開発部開発課)の森一章氏にお越しいただき、同社の事業と新たな取り組みについて、ご講演いただきました。

ナイガイは1920年に創立された老舗企業です。100年以上もの歴史がある企業でありながら、決して現状に安住することなく、さまざまな課題解決に向けた新たな挑戦を行っています。その1つが「ユニバーサルデザイン」です。

今回の講演では、ユニバーサルデザインをキーワードとした靴下の開発について話をお聞きしました。私たち消費者が靴下に求める役割は幅広く、単に汗やニオイを吸収する役割だけではありません。リラックスしたり美容のために靴下を利用したりする消費者もいます。さまざまなターゲットが存在する中で、同社では障がい者や高齢者の悩みを解決するための靴下を開発しました。その1つが"みんなのくつした"です。
同商品は靴下がズレにくいのはもちろん、サイズが一目で分かるように「さわって分かる印」で区分しており、視覚に障がいのある方でも履きやすいように緻密な設計がなされています。そして靴下を実際に試着してもらうための実店舗を都内にオープンするなど、靴下というモノだけではなく、関連するサービスも提供する試みを行っています。

さらに同社では昨年から新たな試みを行っています。それはSNS(YouTube)を駆使して消費者に情報を提供するというものです。具体的には森氏が自ら靴下のさまざななエピソードについて分かりやすく紹介されており、動画を視聴することで文字や画像だけでは分かりにくい靴下の機能について理解が深まり、商品の購入へとつながります。
講演の中盤では「あなたが靴下の開発担当者だったら、どのような靴下を企画しますか?」というテーマで受講生にワークが実施されるとともに、森氏からコメントをいただく機会が設けられ、靴下の奥深さを学ぶ貴重な90分となりました。

(社会情報学科3年 佐藤陽和)

※参考:
・ナイガイYouTubeチャンネル モリイチチャンネル
・ナイガイのコンセプトショップ Hitoashi(ひとあし)

<受講生の感想・コメント

  • 普段、なんとなく購入してなんとなく履いていて、深く考えたこともなかった靴下でしたが、靴下にはさまざまな役割があることを知りました。
  • 「みんなのくつした」のようなユニバーサルデザインに配慮した靴下をあまり目にする機会がなかったので、靴下のみならず、ユニバーサルデザインについても興味が湧きました。
  • 靴下に対する悩みは沢山あっても、既に対策された靴下が販売されていたり、改善しようとすると何かを得て何かを失ってしまうという問題が生じてしまう場合もあり、理想の靴下を作るということはとても難しいことだと感じました。
  • 靴下一つで生活が大きく変わると強く感じた講演でした。だからこそそんな靴下を家族に履いてみてほしいと思いました。