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Department of Social Information 新宿キャンパス

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社会情報学科「ファッションブランド・ケーススタディ」授業レポート"カイハラデニムのビジネスモデルについて"

ファッション業界の最前線で活躍されている実務家をお招きし、マーケティングやブランドの事業戦略をお話いただく社会情報学科の「ファッションブランド・ケーススタディ」。
7月11日はカイハラ株式会社の稲垣博章氏(執行役員 営業本部長)と内川庸平氏(営業課長)にお越しいただき、同社のビジネスモデルについてご講演いただきました。

ユニクロやGUのジーンズを持っている人は多いと思いますが、じつはそのジーンズの素材(デニム)を生産している企業がカイハラだということは、ほとんど知られていないのではないでしょうか。それほど同社はアパレル業界においてかけがえのない存在であり、BEAMSや鎌倉シャツ、GAPやZARAなどさまざまな企業へデニムを提供しています。まさに黒子として活躍されている同社ですが、講演ではデニムの生産工程や、広島を拠点とした同社の歴史、デニムを用いたさまざまな商品についてご説明いただきました。

そして同社は近年、新たな分野へと挑戦しています。その一つが消費者と直接つながる「Makuake(マクアケ)プロジェクト」です。これはクラウドファンディングで新商品の資金を募るというもので、2021年に同社はこれまでにない素材のデニムを開発するとともに、創業以来、初めてジーンズを生産・販売しました(注1)。さらに2022年には同社の技術を結集したダウンジャケットを生産するそうです(注2)。

創業128年という老舗企業でありながら、常に新たな挑戦を続ける同社の講演を終えて、受講生からは多くの質問が出ました。
今年度は対面形式として開講された同科目ですが、内川氏から実際にデニム生地や綿糸の素材を持参いただき、受講生は教室で実物を触りながらデニムの違いを知ることができ、貴重な体験となりました。

(社会情報学科3年 佐藤陽和)


<受講生の感想・コメント>

  • 私は大学生になり、毎日私服を着るので楽な格好をしたいと思い、デニムを履く機会が増えました。デニムのことは詳しくなかったので、デニムにもたくさんの種類があることに驚きました。
  • デニム生地がジーンズだけでなく、いろいろな分野でコラボしているのが興味深かったです。特に、デニムのタイルやテントなどは意外性があり、またデザインとしてもおしゃれで魅力を感じました。
  • カイハラのジーンズの生地は海外にも展開されていて、その全体の生産量の約30%が海外で使われていることに驚きました。
  • 世界への発信をしながら地元への発信もしていて、地元の人たちからするととても誇らしい企業だと感じました。